2007年03月01日

2006年12月27日分 特別編『美輪明宏・江原啓之が今伝えたい事』

国分:さあ! 今日は今年最後の、『オーラの泉』でございます。今年も本当にどうもありがとうございました、いろいろと。
江原:ありがとうございました。
美輪:お世話になりました。
国分:お世話になりました。
美輪:東京の女学校に参りました(笑)。
全員:(笑)。
国分:いや〜。でも今年も僕もね、本当に自分自身、いろんなことを勉強させてもらった年になりましたけれども。
美輪:あたくしも。
国分:ただ、世の中というのは。
美輪:はい。
国分:なんか、いろんな事件が、今年2006年はありましたね。
美輪:ねえ〜。
江原:ねえ。でもそれにね、合わせたようにこの番組があるっていうのも、いいか悪いか、ご縁だなと思いますですね。
美輪:だから、上からの至上命令だから。
国分:ほうほうほう。
美輪:だってね、昔はね、大事件とかねえ、まがまがしい事件というのは、1ヵ月か2ヵ月にいっぺんとかね、そういうふうに数少なかったじゃないですか。今はそれが、毎日でしょ? 
国分:毎日ですね。
美輪:大事件が。
国分:ホントに感想をいっぱい、視聴者の方からいただいてるんですけども…。
江原:なんか、ここで(3人で)こうやって話してると、かしまし娘みたいですね(笑)。
z(笑)。
国分:さぁ、ちょっと1通、メールを読んでみたいと思います。「堀ちえみさんの回の放送で、『想像力が大切』というお話をしていて、私の子育ての考えと同じでとても感動しました。子供が小さい頃から、たくさん本を読み聞かせてきました。今、幼稚園に行っていますが、ケンカしているお友達を止めに入ったり、いじめられているお友達を助けてあげたり、怪我をして血が出たお友達には迷わずハンカチで拭いてあげたりしているようです。この先も、人に優しくできる強い子に育っていってほしいと思います。これからも、人として大事なことを教えてください」ということで。ね! 明るいんですよ、実は!
美輪:ありがたいですよね。こういうふうに受け取ってくださる方はね。
国分:はい。子供も、ちゃんとそういうことができるっていう。やっぱりその、親の育て方っていうのは大事なんですね、こうやってみますと。さぁ、今日の『オーラの泉』はですね、特別編としまして、えー、今、おふたりが伝えたいことを………くっちゃべります!!
美輪:ハッハッハ(笑)。
江原:くっちゃべる(笑)。ナレーション:美輪明宏・江原啓之が今、伝えたい事
皆さんも考えてみてください。

番組宛に沢山のお便りをいただきました。今回はその中からいくつかのテーマを選び、美輪明宏・江原啓之のメッセージをお届けします。

【引きこもり・ニートを生んだ物質至上主義】
国分:えー、視聴者の皆さんからいただいた沢山のメールの中で、よく出てくるキーワードがいくつかあったんですけれども。その中のひとつに「引きこもり」という言葉が、えー、まぁ、出てきました。この「引きこもり」という言葉っていうのは、僕はこの数年生まれた言葉じゃないかなぁと。なぜ、そういう子たちっていうのが増えたんですかね?
美輪:いや、そういう“子”じゃなくて、大人もいるの。
国分:大人もいるんですか?
美輪:大人もいるの。立派な大人も。
国分:ええ〜!
美輪:でもそれは多くの原因があるのよ。ひとつやふたつじゃないの。
江原:いろんなパターンがあると思うんですよね。
美輪:だから、ひとくくりにして「この人はこういう、引きこもりはこういう原因だ」って、ひとくくりにして結論を出すのはもう、早計よ。
国分:あぁ、難しい。
美輪:難しい。いろんなパターンがある。
江原:それこそオーラに出た(宮本)亜門さんみたいにね、あの繊細過敏で、それでいて自分を、人生を見つめてね、そういうふうになるパターンの方もいらっしゃるだろうし、まぁ、いわゆる昔の絵本であったとしたら、『三年寝太郎』みたいなもんでね。と思ったら大活躍、なんて方もいるし。と思えば、不幸な引きこもりの人もいるし。不幸な引きこもりっていうと、まぁ、どういうことかっていうと、一見見ればね、引きこもれるうちがあるから引きこもれるわけですけども、けれどもやっぱり、ニートなんていうのもそうだと思うんだけれども、気の毒な人だと私は思うんです。
国分:あぁ、そうですか! 僕は、失礼ですけれども………なんかその、「ニート」という言葉に甘えてるのかなという考えだったんですけれども。
江原:表面だけ見ればね。でも、愛情のないところで育った人たちってことですよ。
国分:はぁ〜。
江原:だってもし、国分さんがね、私の子供で、もしニートだったら、ものすごく取り組みますよ、人生に対して。「とにかく親の名前の邪魔しないで、お金あげるから、問題だけ起こさないで食べててね」っていう形がニートでしょう?
国分:はぁ〜。
江原:愛情。親の愛情がない証じゃないですか。
国分:はぁ〜。なるほど!
江原:ね? もしそれが我が子だったら、徹底してやっぱりその子に係わりますよ。一緒になって考えたり。「どうやって道を切り開いていくべきか」っていうふうに、しますもん。「お金与えたら幸せ」って思ったら大〜間違いで、要は、愛に飢えた人たちですよ。
国分:はぁ〜。
美輪:あのねえ、お金を与えればね。
国分:はい。
美輪:それがね、逆に毒になる場合があるの。毒を与える場合があるの。
国分:子供にお金を与えるということは。
美輪:うん。だから、お金のありがたみとか、使い方とかわからない。で、そうすると、とにかく体に悪い食べ物を買ってみたりとかね、体によくないもの買ってみたりとか、ナイフ買ったりだとかね、とんでもないことにお金使うんだから。悪いことのほうが魅力があるから。
江原:そう。戦後、大人たちがそういうのを作ったんです。あの、「モノがすべてだ」って思い込んで。だから私が前に申し上げた、目に見えないものへの敬いをなくしちゃって、モノが神様で、モノがすべてだ。その世代の大体言う、決め台詞。「どれだけ与えたと思ってるんだ」。「どれだけお前にしたと思ってるんだ」って、こう言うんです。
美輪:「どれだけお金がかかってると思ってるんだ」。
江原:子どもをですよ、投資と回収のもとにしたんですよ。投資の。株と同じ。
国分:はい。
美輪:それで「親に返してない」って、こういう言い方をするの。ね。モノやお金を与えることが、愛じゃない。
国分:はい。
江原:だから、若い人たちが「私は愛されてるかどうか、まったくわからない」って言うのは、そういうことですよ。「愛って何でしょう?」って。みんなだから、美輪さんのコンサートとか講演会とか聴いて、「愛ってこういうことなのか」ってあれだけ多くの人が感動するのは、それがためですよ。
国分:はぁ〜。
美輪:あの、人間はね、食べるものによって生きるだけじゃないのよ。だから、空気や水と同じように、ロマンティシズムとか、叙情的なものとかね、情緒だとか、そういうものが心の栄養になるから。栄養失調なのね。ということは、大人たちがそうだから。戦時中に、とにかく「文化は軟弱」「女々しい」「なんだ、そんなもの」「美しい? え? 戦争に負けちゃならない」。クラシック、ジャズ、タンゴ、全部禁止。“歌舞音曲禁止令”(戦時中に内務省がジャズなど米英の楽曲を適正音楽として演奏注視にした)っていうのが出てね、軍歌以外は歌っちゃならない。とにかく文化をね、千数百年続いた文化を、たった5年間でパーにしちゃったのよ。ね? それをね、終戦後になって取り戻すかなって思ってたら、アメリカからスラム文化が入ってきたのよ。爆発、とにかくカーチェイス、であと、殺し合い、セックス、暴力。そういうものばっかり入ってきたでしょう? だからシンガポールのリー・クアン・ユー(1923〜。シンガポールの初代首相)って人は、それ阻止したから、そこでちゃんとしたままになったの。で、韓国もそうだったのよ。ペ・ヨンジュンだとか、チャン・ドンゴンだとか、あの人たちはお行儀よくてキチッと、みんな品がいいでしょう? あれ、アメリカと日本のものを入れなかったから。日本はだから、川端康成さんや三島由紀夫さんと、私たち「今に日本はスラム化するね」って、もう40年前に言ってたのよ。そのとおりになっちゃったでしょう?
国分:う〜ん…。
美輪:これねえ、このままほっといたら、どんどんどんどん、坂道転がるようにそうなりますよ。みんなスラム化しちゃう。だから、そこからね、おとっつあんやおっかさんたちが、終戦後、今度はね、食べていくのに精一杯。焼け野が原。66ヵ所、全部灰になったんだから。だからね、情緒とか奥ゆかしさだとかね、礼儀正しい、思いやりとか、それどころじゃない。そんなこと言ってたら生きていけない。
国分:はぁはぁはぁ〜。
美輪:ヤミ列車に乗り込むじゃない。米担いで。
江原:ヤミ市場行ってねえ。
美輪:ヤミ市場で。ヤミ米担いで。そうしたらね、(列車の)窓からね、乗れないから、窓からドンって、顔突き飛ばすんだから。
国分:あぁ〜。
美輪:だから、生存競争ものすごかったのよ。ね。だから、それでとにかく生き残って、生き残って。で、それで気がついてみて、その時子ども産んで、子供育てたら、勝手に子どもが大きくなってく。そして、礼儀作法、敬語、謙譲語、丁寧語、一切知らない子が育っていったわけ。
国分:う〜ん…。
美輪:で、それが今、今度は字も読めない、文芸書も読まない、何にも知らない。だから、真面目でキチッとして、勉強して、礼儀正しくて、敬語、謙譲語、全部しゃべって。そっちが「ダサい」とか「重い」とか、なまけ者が言い出しちゃったわけ。だからそのまんまなのよ、今。
国分:いや、僕がやっぱり小学校、中学校の時、一番かっこいいという行動だったりするのが、やっぱり「ダルい」。先生のことを「先生」と言わないとか。
美輪:「先公」。
国分:「先公」って言ったりだとか、そういうのが一番かっこいいなって思って、僕もそう、育った気がしますね。
江原:で、美輪さんがおっしゃったように、文芸書も何も読まないもんだから、ボキャブラリーがないでしょう? 「ウザ〜い」「キモ〜い」「ダサ〜い」だけで生きていく。
美輪:だから、ただの動物になっちゃった。
江原:動物になっちゃった。
国分:僕はあのぅ…中学校卒業した時、中学1年生の時にジャニーズ事務所に入ったんですよ。で、いろいろとお仕事もさせてもらいながら高校も行ってたんですけど、高校を途中で中退するんですね、出席日数が足りなくて。それに対して父親が、父親も中卒だったので、ものすごく僕に、あの「お前はまだわかってない」と。
美輪:うん。
国分:「お金を儲けることの大変さというのをわかっていないから、お前が高校を卒業しないんだったら、うちから出て行け。国分家から名前をはずせ」と言われて。まぁ、字ですけれども。えー、「国分家から、僕は、一回はずれます」と。
美輪:(笑)。
国分:書いて、それでもう寮とか、ひとり暮らしさせられるわけですよ。そっからもうお金も、両親からもらってませんし。それまではもう、メシ食って残しても当たり前だったりとか、「お小遣いもっとくれよ」みたいなとこあったんですけども。急にそれをやられると、もうその、水道代、電気代の大変さ。親のありがたみ。そこでメチャクチャ知ったんですね。
美輪:そしてジャニーズ事務所はさ、そういう教育に対してものすごく厳しいからね。
国分:そうっすね。礼儀も、相当僕は勉強させてもらいましたし。
美輪:だから、いいところに入ったのよ、あなた。
国分:いや、僕もそう思います。あと、両親の、お父さんの行動に感謝したいなと。それがなければ僕はもっと…。
江原:世の中の人たちすべてじゃないけどね。一方ではだからモノ、モノ、モノで、さっき美輪さんおっしゃったように、行き過ぎちゃった人がいて。そうすると、大体世の中で「いい子」って何かっていうと、「いい子」の定義がね、勉強できる子。それこそ、投資における回収が出来る子なんですよ。
国分:はい。
江原:それが「いい子」っていったの。だから今、たとえばお話聞くとね、国分さんは、じゃあ、ある時はジャニーズのほうとかもあったから、あんまりお勉強できなかったわけでしょう? 
国分:はい。
江原:でしょう? じゃあ、国分さんは悪い子? 違うでしょう。
国分:だといいですけどね。
江原:国分さんはいい人ですよ。でしょう? ちゃんと自分で働いて。だからそういう、物質的価値感ていうんだけど、物質至上だけでいくと、差別を作るんですよ。輝いてテレビに出てらっしゃるからね、それはそれでいいと思っちゃう。そうじゃない。世の中でいろんな仕事してね、たとえば、学校は中学だけで、それこそ板前さんやってっていう人だって立派だし。ね。「モノで回収で」っていうと差別感も作るし。ホントその、物質にいき過ぎると恐ろしいんですよ。
美輪:だからさっき言ったようにね、その終戦後に、とにかく焼け野原、着るものも住むところもない。食べるものが一番、着るものが一番、トタン屋根でもいいから、住むのが一番というところできたわけじゃない? だから、価値観がそれになっちゃったのよ。だから、その人たちが、自分たちの価値観がそれだけだから、「礼儀作法? 何言ってるんだい、そんなもの」。だからそれが全部回っていって、自分たちが子供に殺されたり。
江原:そう。
美輪:ね? 生存競争でやられたり。
江原:そう。
美輪:それに気がつかないのよ、みんな。
江原:美輪さんおっしゃったような世代はね、「モノモノモノ」っていう親の元で育って。今度自分の子供には「こんだけかけたんだから、回収しろよ」って、こういうふうに育てていって、それで世の中を作り上げたわけですよ。
美輪:まずは大人のね、背を見て子は育つんだから。ね? だから、大人たちが「末はこういう立派な人間になりなさいよ」ということから、そこから始めないとね。
国分:う〜ん……。
江原:批判してるんじゃない。そうじゃない。反省しようっていうこと。私言いたいのは。
国分:大人の人たちに…。
江原:うん。大人の人たちというか、その世代、特に、いわゆる団塊の世代(第二次大戦後、1947〜49年のベビーブームに生まれた世代)といわれている人たちっていうのは……すべてじゃないですよ。「自分は間違った」と思ってる人もたくさんいるの。だけれども、「それが正しいんだ」って信じ込んでる人もいるんですよね。だけれども、違う。この時代を作ったのは、みんなの責任であってね。そこを反省して、そして、イチから社会のために参加してくれないと、困る。だから、「あなた方を必要としてるんだ」ってこと、まだ。
国分:はい。
江原:「もういっぺん、みんなで係わんなきゃ無理」ってこと。
国分:ほうほう。なるほど。
美輪:みんなね、とにかくお金持ちになってね、とにかく「お金、お金、金、金」って言ってるけど。死ぬんだよ、どっちみち。ね。あの世に持っていけるわけじゃないんだから。
江原:持っていけないんです。
美輪:それなのに、何やっていいかわからない大人ばっかりなのよ。無駄なことしてるの。「死ぬんだよ、お前さんは」っていうの。
江原:だって国分さんね、あの世に持っていけるのは何かっていったらね、ずーっと経験してきたこと感動してきたこと、だけなんですよ。これねえ、泥棒がねえ、入ってね、盗もうったって盗めます? 国分さんがそれこそ、そのジャニーズに入ってとか、いろんなこと経験したり、ステージも踏んできたことを盗めます?
国分:盗めないですね。
江原:これは盗めますよね、服は。だけど、国分さんが味わってきた経験と感動は盗めない。
国分:う〜ん……。
江原:これが、一番の財産だということ。
国分:あぁ〜。なるほど。

【いじめは最下等の人間】
江原:今、その、すべてじゃないとしてもね、運動会だって、「みんなで一緒にゴールする」っていうことを考えるわけですよ。
国分:そうですね。手をつないで。
江原:「それが平等である」と。違うと思う。お勉強が出来る子もいれば、運動が得意な子もいる。
美輪:競争の原理よね。
江原:そう。いろんなことがあるわけでしょう? だからそういうことやっちゃうと、自分が何が得意で、何が好きなのかが、わかんなくなっちゃうんですよね。
国分:いや、僕もそうでしたけどやっぱり、「頭がいい」っていうことが「いい子」であるって、そう考えてる子供たちって、相当多いと思うんですよね。で、何のために生きてるかっていったら、親が「いい子」って言ってくれるために生きてる、迷ってる子って沢山いると思うんですよ。
江原:うん。
国分:スポーツができる子だって、その、手先が器用な子だって、そういう子もみんな「いい子」だって思うんですよね。ただ、「頭がいい=いい子」ってなってるのが、やっぱ……ひとつの問題なのかなぁって思うんですよね。
美輪:あのねえ、だからね、いちばんあの…その、いじめの問題というのはね、「“いじめ”という言葉をなくして、“犯罪”という言葉にしなさい」ということよね。
国分:うんうん。
美輪:だからね、“いじめ”というと、軽い響きがあるんです。「たかが“いじめ”ぐらい、いいじゃないの」ということがあるけれども、“いじめ”というのは“恐喝”でしょう? “脅迫”でしょう? “暴行”。“窃盗”。だから、たとえば“万引き”だってさ、うち1件、書店をつぶすだけのことがあるんだから。だからこれは立派な“窃盗”で、“犯罪”なんですよ。“泥棒”なの。だからね、“万引き女”と言われるより、“泥棒女”って言われるほうが「えぇ!?」って思うから、それは“犯罪者”って言えばいいのよ。“犯罪者”って言われたり、“泥棒”って言われたらイヤだから、それは止めますよ。でもね、「たかが“万引き”ぐらい許してよ」っていう。
江原:“強盗”ってねえ。
美輪:だから、言葉のね、詐術が多いのよ。すり替えが。だからマスコミで、“万引き”とか。ね? そういう言葉を使いなさんなって言うの。“犯罪”で統一した方がいい。そうするとね、「お前、犯罪者だよ」って言うとね、子供たちはね、“泥棒”だとか“恐喝”だとか「お前は犯罪者」って言われたら、誰だって嫌だから止めますよ。うん。ところがやっぱり、“いじめっこ”って言われたらね、「“いじめ”ぐらい、どうだい」っていうことになるわけでしょう? 
国分:はい。
美輪:ということなの。だからまず、言葉でね、幻惑されている部分があるのよ。
国分:はい。
美輪:うん。そしてね、幼稚園、保育園、小学校の頃はね、絶対に先生たちが子供たちに教えなきゃいけないことを教えてないの。これはね、何かというとね、つまり…その、いじめる人間というのは、「私は劣等感のカタマリですよ」「勉強もできないんですよ」「体力もないんですよ」「バカなんですよ」「意地が悪いんですよ」「人間として最下等の人間ですよ」って言ってること、言いふらしてるのと同じだよっていうことを、教えなきゃいけないの。だから、自分が勉強が出来ないからさ、勉強が出来る子をいじめたりとかね。不器量だからということでさ、劣等感があるから、ちょっと器量のいい子をいじめたりとか。だからそういうことでね、つまり「私は最下等で、あなたよりはるかに劣ってますよ」って宣伝してることだから。
国分:はい。
美輪:「いじめるのは、恥なんだよ」と。
国分:う〜ん。恥…。
美輪:自分は最下等、人間の中でも最下等に位置しているんだということ、恥知らずだということを証明してるんだから、「あなた、いじめてもいいけどね、世の中に自分がバカだとかね、いじましいとか、劣等感持ってるってことを、言いふらしていいの?」って。教えればいいの。
江原:でもね、物質至上主義が蔓延してるんでね。いや、こないだもね、ある若い人がね、いじめ問題についてね、「まぁ、いじめというのは“役割”だから」っていう言葉を使ったの。
国分:“役割”。
江原:“役割”。だから、「そういう人がいて、みんなが上手く回る」って。もうね、「あぁ〜」って。
美輪:開いた口がふさがらない。
江原:「そういう価値観になっちゃってるの?」って。だから、さっき言ったようにほら、物質的価値観は差別を生むって言ったでしょう? そういうやつがいて。だから、あの、ホームレスの人が若い子に殺されたりとかね。
国分:はいはい。
江原:「こいつらは虫ケラと同然」って。命でしょう? 生きてる方でしょう? 精一杯、その時代に生きてるわけですよ。
国分:はい。
江原:だから、そういうことを感じられない。だから、自分自身にみんなふりかかってきてて。国分さんおっしゃったけど、「勉強ができない」どうとかってね。別に、「勉強したい」っていう子が悪いって言ってるんじゃないですよ。それはそれで、一所懸命が得意だったり、好きだったりすることが励みで生きてる子もいるんだから。ただ、やっぱり一番大事なのは、心の問題でしょう? だから、“役割”とかそういうふうに考えてしまうような、時代になってしまってて。
国分:あの…教師と生徒の関係も、今の話の中では問題だと思うんですけれども。
江原:いや、そうやって先生も育ってきてるの。
国分:あと、先生と…あの、親の関係というのも、なんか今、先生が…。
美輪:親がね、圧力団体になってるの。何かというとすぐね、過干渉とかいろんなことで怒鳴り込むのよ。
国分:そうなんですよね。
美輪:そう。

【人はなぜ生まれるのか】
江原:でまず軸をね、ちょっと私自身、言わせていただきたいのは、“人はなぜ生まれてくるのか”ってことなんですよ。そこの軸がブレると、おかしな問題になってしまうと思うんでね。やっぱり私たちというのは、みんなね、実は未熟な存在で。だから、この番組を通して「そんな世界あるもんか」って言う人はそれまでだけれども。人はみんな、生きてるのは心であってね、たましいなんですよ。でいて、それぞれの、それこそこの番組でいつもね、やっているように、自分自身でカリキュラムを作ってね、そのフィールドを選んでね、生まれてきて。そして、この世の中で一番大事なのは、経験と感動であってね。で、みんな…あの、たとえばお正月とか迎えれば、「つつがない人生でありますように」って祈るんだけど、本当につつがない人生であれば、みんなバカになってるんですよね。風邪ひいたことありますでしょう?
国分:ありますあります。
江原:ね。そしたら、病気の人の気持ちわかりますでしょう?
国分:はい。
江原:ごはん食べられなかったとか、お父さんからそういうふうに手紙とかやられた経験があるから、食べることも「ありがたい」ってことがわかるようになったでしょう。
国分:はい。
江原:だから、たくさんそういう経験と感動を積んで、そしてその中で、自分でひとつずつ、たましいを輝かせていく。それが、オーラの輝きなの。だから、たとえば人を笑わすことをしたらば、黄色い色が出てくるし。
国分:はい。
江原:ね。それこそ、とても人を好きになったって思いがあれば、ピンクの色も出るし、そこでいろんなことがこなれて、紫の色も出てくるしっていうものであってね。
美輪:勘違いしてるのよ。
国分:あぁ、そうっすね。
美輪:この番組をなぜやってるかっていうことは、つまり、あの…(笑)。今ね、いみじくも江原さんがおっしゃった、オーラの色がなんとか、前世がどうだとか、その、不思議不思議でね、とにかく因縁がどうだとかね、霊障がどうだとか、そういう問題でこの番組をやっているわけじゃないんだから。つまり、もっと重要なこと。その、スピリチュアルなものが、多角的に現世と来生と、そういうふうなものが、多角的にずーっと光を当て合いながら、で、そこからひとつの結論を出すという。生き方のヒントを。そういう番組なんだからね。そういうことをね。だからね、あちこちで「美輪さん、とにかく、うちでこういう因縁があってね、もう夫もガンで死んで、因縁で、何の霊障か見てください」って。「あたしはね、そんなもの見られない」って言うの。とにかくね、「パワーください」(と言われたら)「あげません」て言うのね。
国分:(笑)。「パワーください」と。
美輪:「パワーください」「あげません」と言うのよ。どうしてあなた、「ください、ください」って言うの? それで私からもらってよ、やがてなくなったら、またどこか行って「ください」って。永久にもらい物でね、一生終わるんだよって。ところが、とにかく「あげましょう」ってね。「いらない」って言われても「あげます、あげます」って。なぜ人にあげようと思わないの? あげようと思えばね、自分で、自前で沸いて出てくるのよ。枯れた井戸から水が上がるように。不思議なもんなのよ。だからね、「この人のためにあげましょう、なんとかしてあげましょう、あげましょう」って。永久に自分でコンコンとね、泉のように湧いてくるの。要するに、もらってくる必要がないの。自前で調達できるんだから。だから、「なぜそう言わないの」っていうのね。だから、霊的なものがね、今、江原さんが言ったようにね、“なぜこの世に生まれてきたか”。その、自分のいろんな問題の山積してることを、解決するために生まれてきてるんだから。
江原:でね、だから私もね、不思議だなあって思うのは、なんで視点を変えないのかと思うんですよ。この世の中にある出来事。たとえば霊障って、霊的なこともそうだけど、じゃあたとえば、家庭とか、現実問題もあるでしょう? すべて、たましいを鍛えるマシンなんですよ。この世をスポーツジムだと思えばいい。たましいのスポーツジム。なのに、「このマシンが襲ってくるんです」、「私の筋肉傷めるんです」って。
美輪:ハッハッハ(笑)。
国分:そうですね、勘違いしてますね。そこらへんは。
江原:だって、みんなどうしてスポーツジムに行くんです? 苦しい思いしに。
国分:いや、もう、そうですよね。鍛えるために。
江原:苦しいでしょう?
国分:はい。
江原:痛いでしょう?
国分:はい。
江原:だけど、鍛えるためでしょう?
国分:そうです。
江原:たましいもそうです。そのためにこの世に生まれてきたの。
国分:あぁ〜。
江原:さっきのね、国分さんの話じゃないけど、「私は生きていく価値がありません」て。価値を勘違いしちゃってて、こういう服を得るとか、こういうステージに立つとか、なんかそれが価値だと思い込んでるの。頭がいいとか、学歴とかね。
国分:はい、はい。
江原:違う。今、美輪さんがおっしゃったように、生まれてきた意味を考えたら、生き抜く。最後まで、ゴールまで生き抜くことに、価値があるんですよ。
国分:ほぉ〜。
江原:あとは全部マシンなの。どんな服買うもマシン。どんな嫁さんとるも、孫のことで苦労するも、ぜ〜んぶマシン。「自分を主人公にどうしてしないんだ」と。で、いつもなんか、自分を主人公にしないの。で、変なとこ、物質界の部分では、「あたし、あたし、あたし」って、変なとこばっかり主人公になっちゃって。自分が主人公なんですよ。「よし、これは私のマシンだ」って挑めばいいのに。で、「それで、筋肉が絶対強くなるぞ」と。心のね。たましいの。
美輪:そう。

【不幸に学ぶ】
江原:よく、あの私なんかも見て、思うことあるのはね、たとえば、大変な状況、まぁ、病だとかね、「患ってしまって」って、ある男の人が来てね、大泣きして、「どうしよう」ってなんて言ってね、「今まで自分は一所懸命コツコツ頑張ってきたのに」って、「会社もアレして、学校もアレして、自分なりに努力してきたのに」、フッとしたらね守護霊さんがね『ほっといてください』っていうこと、よくあるんですよ。
国分:ほう!
江原:『これは学びです』という時あるの。で、そういう時に私はね、今個人カウンセリングやってませんでしょう? で、やってないのはどうしてかっていうと、「あ、余計なことが多いな」って。要するに、来る側っていうのは、現世利益を求めるんですよ。「すぐ治してください」とか、もうね。
美輪:「ああしてくれ、こうしてくれ」。
江原:「こうしてくれ」が多いんですね。そうじゃなくて、『言わんでくれ』って言われることあるのね。
国分:ほう。
美輪:ふふふ(笑)。
江原:「えぇ!?」って。そんな時、「どうしよう」って思っちゃうわけですよ。板ばさみですよ、私なんかは。それでね、「守護霊さんが『ほっといてくれ』って言ってます」って言ったら、怒っちゃうでしょう?
美輪:ハッハッハ(笑)。
国分:(笑)。そうっすねえ。
江原:ねえ? 「俺はこんな目にあってるのに」って。
国分:「そんなわけない」っていうね。
江原:でもどうしてかっていうのを、霊視していって、細かく説明したんですよ。「あのね、残念ながらそのご病気ね、大変なことかもしれないけれど、でも、そのご病気になってから、お子さんと仲良くなられましたね」って言ったんですよね。で、今までは「俺の上を行け! 俺なんか二流だけど、お前は一流になれ! とにかく塾も行け、ナニも行け!」ってやってきたの。だけど、「もう自分が命ない」って思ったらば、もう、一刻も大事なの。だから、「俺の話、一緒に聞いてくれ」って。お前に残したい言葉、それこそ「家族みんな頼むぞ」とか。もう、そういうふうな気持ちで。
国分:はぁ〜。
江原:「一緒にいてご飯食べることまでも幸せ」って思って、「お前の顔を忘れたくない」って、こういうふうになったの。
国分:それはいいことですよね。
江原:そうしたら、それまで息子も「俺はもうやだよ」って、こうなってたわけですよ。「何で勉強しなきゃいけないの」、「なんで親の敷いたレールに乗らなきゃいけないの」って。こうなっちゃった。だけれども、病気のこともわかって、そういうこと言わなくなった。そうしたら息子も、「ええ!?」って。「こんな親父だけれど、いなくなっちゃうのかよ」って。そうしたらやっぱり、「俺にとっては大事な親父なんだ」って気持ちになる。ね? そういうふうになるでしょう?
国分:はい。
江原:そういう出来事っていうのを言っていったらば、「いやぁ、その通りなんですけど、でも俺はもう死にますから」みたいなこと言って。でも、「申し訳ないけど、死ぬ病に見えない」って言ったんですよ「もういっぺん、検査したらどうですか?」って。「他の病院に行かれました?」って。で…、まぁ、のちの後日談で言えば、その人は死に至る病気じゃなかったの。
国分:ほう!
江原:だから、そこまではっきりしないものだったんです。けども、そういうことで人生というのはね。
美輪:必然だったの。
江原:必然で。
国分:なるほど。
江原:で、その時一緒に来た奥さんはね、前にも話したかもしれないけども、それこそあの、「私は今日、子供を預けてきたの、人にも言えなくて」って。「どうしてですか」って言ったら、「いや、恥ずかしいから」って。ご主人は「俺の病気が恥ずかしいのかよ」って、その場で言ったわけですよ。
国分:ほう!
江原:そこで、どうして結婚したのかっていうことまで、全部見直しになったの。
美輪:ハッハッハ(笑)。
江原:要するに奥さんは、「私は、こういう職業で、こういうふうにしてくれると思って、この人を選んで結婚したんですから」。そうじゃなくなった今、「じゃあ契約だったんですか、結婚は?」っていうような感じでね。で、ご主人はここにいるのに、「いつ親を呼び寄せたらいいでしょうか」とか言うんですよ。「俺はまだ生きてるんだぞ」ってこちらは言ってるし。
美輪:イヤな女ね。
江原:私はもう、絶句。それでわかったの。守護霊さんが「ほっといてください」と言った意味が。それで、要するに“雨降って地固まる”になればいいわけですよ。
国分:うんうんうん。
江原:ね。ということは、不幸と思えることが、不幸でないこともいっぱいある。
国分:はい、はい。
江原:人生はすべて、偶然はなく。
国分:必然ですね。
江原:であって、そこに学びもいっぱいある。
国分:ええ。
江原:で、そこで幸いなのはね、「霊の世界はいかがわしい」って、まぁ、いかがわしいという人はいっぱいいます、世の中には。けども、私ひとつだけ信じられないのはね、人はたましいの存在で、たとえばそれが見えないという人でもね、“そして私たちが天寿を全うして、経験と感動をいっぱい貫いて、向こうの世界に帰れるんだ。帰ったらば、すべてが開放なんだよ”っていうことの、何がそれがイヤなのかと思うんです。そんなに。
国分:うんうんうん……。
江原:ね? この現世っていうのは学校で、この世の人たちの考えとは180度、ひっくり返ってるわけですよ。
国分:はい。
江原:全部。あのねえ、赤ちゃんこっちで生まれると、みんな喜ぶでしょう? 「うれしい」って。向こうじゃ泣いて別れるんですよ。「ホントに行くの?」「大変だねえ」って。
美輪:修行場なのよ、この地球は。
江原:で、お葬式ってみんな泣くでしょう? ね。だけど向こうでは、「よくやったね最後まで」「大変だったねえ〜」なんて言って(笑)。
美輪:ご修行が大変なの。
国分:なるほど。
江原:だから、「この世がすべてだ」って思っちゃうと、すべて「不幸、不幸」って捉え方になるでしょう?
国分:はい。
江原:だって、「これも想像力」って申し上げるんだけど、あの、霊の世界って、昔『ゲゲゲの鬼太郎』って歌もあったけれど、テーマソングでね、オバケにはね、“仕事もない”。
国分:“学校もない”っていいますねえ!
江原:“病気も何もない”って。
国分:“試験もない”って、いってましたね。
江原:現世はあるでしょう?
国分:ありますねえ。
江原:現世の方が大変なんですよ。
美輪:つまり、あの世も自分次第なのよ。
江原:そうそう(笑)。
国分:あの世。
美輪:想念。その人の想念が、真っ黒けで汚くて、底意地が悪くて、グダグダしてるものであれば、そこへ、そういうところへね、自分で住んじゃうのよ。その想念から、エクトプラズムみたいなそういうものを作り出しちゃって、自分でそういう、あの、生活環境を作ってるの。心の投影したものが、自分の住んでる場所なの。それを地獄っていうの。だからその人が本当に清らかで安らかで、慈悲深くて、明るくてね、そういう気持ちになれば、気がつくとそういうところに住んでるのよ。だから想念次第なのよ。
江原:それを私は“ステージの法則”っていっててね。“階層の法則”っていってね。この世の中は、みんな一緒にいられるでしょう? だけどじゃあね、みんなここでね、絶命しちゃってね、いきなりバーッて死んじゃってね、「向こうで会おうね」って約束したとするでしょう? 「会えるかなあ?」って。同じレベルの人しか会えない。その層があるから。
国分:はいはい。
江原:だから、「死んで考えればいいじゃないか、そんな番組で言ってるけど」って言うけれど、「フッ、死んで会えるかな」って。
美輪:(笑)。
江原:「死んで『オーラの泉』見れるかな」。
美輪:(笑)。
江原:っていうふうに思うんですね。でもそれが、この世にも表れてるのが、“波長の法則”(ポジティブな人の周囲にはポジティブな人やものが集まる。思いのエネルギーが波長となって、同じ波長のものを引き寄せる)っていって、“類は友を呼ぶ”なんですよ。五万と人がいる中で、自分自身に縁がある人っていうのは、やっぱり自分と同じ波長で。だから自分にとっていい、国分さんに素敵な部分もあるでしょう? 素敵な波長が素敵な人を呼び込む。
国分:はい。
江原:国分さんでも、未熟なところあるでしょう?
国分:たくさんあります。
江原:未熟な人を呼び込んで、勉強させてもらう。ね? だから、私なんかだって、いつも思うんですよ。美輪さんとこうやって縁をいただいてね、美輪さんからいただくことが、「自分の中でも一所懸命磨いているいい部分が、いろいろ教えを乞うことができてるんだな」って。だけど、この自分の中でも、とんでもない人にも会いますよね。
国分:はい。
江原:「ああ、自分の中の未熟な部分を示してくれて、ありがとうございます」。だから、どっちも感謝なんですよ。
国分:はぁ〜。なるほど〜。
江原:いじめてくれても「あぁ、そうか」って。私なんかだって、いじめられますよいっぱい。そりゃそうですよ。いじめられません? いじめられた経験ないですか?
国分:僕は、ないんですよねぇ。
江原:あ、そうですか。私なんか、ずっといじめられてますよ。
国分:あ、ホントですか?
江原:ええ。いじめられてますよ。今『オーラの泉』をやっている状況はあるけど、ちょっとひと昔前、カルトの、気持ち悪い、「オーラ? なにそれ、オーラって。コーラは好きだけどね」なんて。
美輪:(笑)。だから、そういう人って大体、レベルがね、小学校まで上がってないのよ。殆どね、レベルが保育園程度なの。未熟なたましいなのよ。野蛮なの。うん。だからそれが、中学校、高校、大学、大学院というふうに行ってるレベルの人たちはね、「あぁそう。そういうことあってもいいんじゃないの」って。「あぁ、わかりますよ」っていう人たちはね、そこのレベルに行ってる。
国分:あぁ〜。はい。
江原:だから、そっちの方が私なんか重要だと思ってね。これはね、“肉の年、たましいの年”っていうんですけどね、“肉の年”っていうのは、この世の中の実年齢を重ねたことで、たましいの年っていうのはまったく違う、経験と感動の量でね、若くても、すごく優しくて、ホントに奥深く物事考えられる人もいれば、すごい年とってても、子供みたいな人ってのも、世の中いますでしょう? 意地悪したりとか、もう、いびりね、嫁いびりとかやるような人とか。そういうのは、要するに肉の年はとってるんだけど、たましいが若い。ね? 若くても、とても優しくてホントに前向きな人っていうのは、それだけ前世でいっぱい経験と感動を積んできてて、人の心の痛みがわかる想像力を、もう備えてるんですね。
国分:う〜ん……。

【便利の代償】
国分:僕は養老先生と一度お仕事をさせてもらったことがあるんですけども、やっぱり人間ていうのは、「自然を戯れなきゃいけない」と。お米を作るにしてみてもそうですけども、自然を相手にすると、「大雨を降った時にどうすればいいんだ」と。人間はそういうことを考えていただけれども、今はホントに何もかも説明書がある中、それでたとえば都会にサルが来ました。その説明書がないから、皆さんサルが来た時に、「どうしよう、どうしよう、どうしよう。とにかくおまわりさん呼ばなきゃ」みたいな、不思議な現象が起きるというような話を聞いたんですけども。やっぱりどこかでみなさん、説明書がないと生きられないみたいな。そんな感じになってますね。
江原:でもねえ、私の子どもの頃って、あのねえ、まだねえ、実はあの…なんか、年バレちゃいますけどね。電話って。
美輪:もうバレてます。
江原:なかったんですよ……(美輪に)え?
美輪:もうバレてます。
江原:バレてますか(笑)。どこのうちにも電話はなかったんです。
国分:そうなんすか!?
江原:学校の連絡網でも、「呼び出し」っていうおうちがいっぱいあったんですよ。
国分:えぇ〜!?
美輪:そうよ。
江原:ないんですよ。
美輪:よっぽどのお金持ちだったの、電話があるうちは。
国分:意外と年いってるんですね。
美輪:うふふ(笑)。
江原:え……つ、ついこないだのことですよ。ね(笑)。
美輪:ハッハッハ(笑)。
江原:だけどそういう、だからこそ、「お借りしてる電話は長い話しちゃいけない」とか。
国分:いやいや! 僕もそうでした。
江原:不自由な中に、礼儀とかコミュニケーションとか、あったわけでしょう? 便利便利便利って、こうやっていくことが、たとえば虐待っていうのだって、今年問題あったでしょう? 
国分:はい。
江原:でも虐待だってね、変な言い方だけど、お母さん方。たぶんテレビ見てるお母さん方だってね、そうは言っても、誰にでもあることだと思う。起き得ること。だって、みんな未熟なもの持ってるでしょう? ヒステリーになりますよ。子供さんといれば。だけれども昔はね、やっぱりあの、大所帯だったの。で、おばあちゃんいたり、おじいちゃんいたり。それだけでも大変だったんだけど、子供にしてみたら、天国だったの。いろんな逃げ込むところとか。
国分:わかります。
江原:その、「こっちがダメだったらこっち」とか、あったんですよね。
国分:すごいわかります。
江原:ね?
国分:僕、おじいちゃんでした。おじいちゃんところ行けば天国だと思いました。
江原:お母さんもね、だから『“叱る”と“あたる”は違う』というけれど、やっぱり「ウワ〜〜!!」ってなっちゃう時は、なっちゃうんだと思うの。でそういった時に、やっぱり「あぁっ」て逃げ込むところがあったり。だから、お嫁さんのほうも「ウワ〜〜!!」ってなって、「このクソババア」って思うんだけれど「お世話になります」ってこう、頭下げなきゃいけない時もあったり。ね? でも、そうやって分かち合っていって、いい家族になっていったりする。だからこう、便利という横着を望んで、“家付き、カー付き、ババア抜き”。ね? “亭主元気で留守がいい”っていって、ふたりっきりになって、「あたしの言うこと聞かない? じゃあ食べなくていい!」って。ね? モノ投げちゃった。「やだ!」とか、言葉で「お前なんかいらない」とか、大変なこと言っちゃうわけ。きっと、テレビご覧になってるお母さん方、「言っちゃったことある!」っていう人、絶対いるはず。いるはず。てことはね、そういうことは誰にでも起き得るわけですよ。でも、便利さっていうのをアレして、不自由だったからこそ、ね、お姑さんとかが子どもに、「いけないんじゃないか」「そういうことやると根性悪い子になっちゃうよ」とか。昔言ったもんですよ。昔って、私は(実際)知らないですけど(笑)。
美輪:そういうものをね、あの、人の心をね、和ませる道具立てが全部揃ってたの。大道具、小道具が。
国分:はぁ。
美輪:昔のうちは。
国分:はい。
美輪:というのはね、木の柱、畳、でそれで、風鈴だとかね。そういったものがあるから。で、それが、怒ってる時に、チリンチリンと風鈴がなってみたりね、豆腐屋のラッパとか、「とうふ〜とうふ〜」、「きんぎょえ〜きんぎょ〜」っていうのとかね。そういうのとか。それでちょっとラジオひねるとね、懐かし〜い、ゆっくりした流行歌だとかね、ジャズでもゆっくりした、綺麗なジャズだとか、そういうものがあって、みんなね、風情があったのよ。
国分:はぁ〜。
美輪:だから、そこに逃げ込んでいられたの。ところが今はもう、灰色のコンクリートでしょ? 打ちっぱなしでしょ? それで、床も畳も何にもないし、やわらかいものがない。で、硬いとにかくプラスチックか、普通のフロアっていうやつで。でそれでもう、四角四面で。それで、植木も置かなきゃお花も飾らない、絵も飾らない、まったくとにかく、刑務所の個室みたいなもんよ。情緒とかロマンティックとかホッとするとか、優しさとか、そういうものがな〜んにもない。
国分:はい。
美輪:だから、何かを得れば何かを失う。さっきね、江原さんがおっしゃったように、便利さ。機能性・利便性・経済効率、これは手に入れた。そしてね、人間にとって生きるためのエネルギーである、優しさとか情緒とかね、郷愁を誘うものとか懐かしさとかね、ホッとする情緒とかね。やさしくなる。それを取り戻す。それを全部そぎ落としちゃったの。
国分:う〜ん……。
江原:ホント、操れなくなって、常軌逸してますよね。だって、サザエさん一家にそういう問題起こりそうな気がします?
国分:(笑)。ないですね。
美輪:うふふふふ(笑)。
江原:ねえ。カツオがなんかしても、姉さんは「カツオ!」と言い、フネさんは出てきて。一家の中でどうにでもならなかったらね、それこそ、外でタイ子さんでもなんでも、出てくるわけですよ。
国分:そうっすね。
美輪:あのねえ、お金持ちになったことはないのよ、日本人てのは。ね。まぁ、外国もそうだけど、大体ね、あの、世界中がね、70、80%は全部貧乏人だったのよ。第二次大戦以前は。
国分:はい。
美輪:だからさっきね、江原さんが言ったみたいに、電話のあるうちは5軒か10軒に1軒。だから電話をお借りします。お風呂があるうちなんてのもね。だからお風呂屋さんがあったのよ。サラリーマンだって、とにかく、ひどい人はね、夏も冬も同じ一張羅(持っている着物の中で一番上等なもの。または1枚しか持っていない着物のこと)の。だから一張羅っていう言葉があるじゃない。1枚の背広で通すとかね。ワイシャツ2枚持ってたらいいほうで、靴3足持ってたら贅沢って言われて。これが日本人の平均だったのよ。みんな貧乏人だったの。ね? こんなに日本人がね、みんな庶民がね、お風呂もあります電話もあります、洗濯機もありますテレビもあります、全部揃ってよ、屋根のついてるうち、それでそこいらへんのOLだってね、押し入れ開ければ雪崩のように洋服が出てくるとかね。
江原:(笑)。
美輪:靴だってね、ムカデじゃあるまいし、何足も持ってるとかね。とにかく、こういう現象っていうのは、日本の歴史始まって以来なのよ。だから物質的にはね、ものすごく豊かになったの。で、それと同じ分量で、内面的なもの、知性とかいろんなもの、全部失っちゃったの。
江原:でもほら、あの〜、美輪さんおっしゃるようにその、お金持ちになったことがないというかね、そのとおりで。「金さえあればなんでも買える」と言った人もいるじゃないですか、日本にはね。もう、そんなレベルですもん。だから、こういうこと言ったら失礼だけどね、お金じゃ買えない問題が起きるんですよ。

ナレーション:『美輪明宏・江原啓之が今伝えたい事』この続きは、1月4日のオーラの泉でお伝えします。
posted by 大介 at 16:56| Comment(23) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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